「日本の建設現場で初めて働く外国人の安全衛生教育」について

建設現場の労働災害の発生状況をみると、入場して7日以内で被災する事例が多くみられます。そのため、事業主の皆さんは、外国人の作業員を現場へ送り出す際に必ず「安全衛生教育」を実施してから、建設現場に入場させるようにしてください。
以下の内容を外国人の方にもしっかりとお伝えください。


建設現場へ入場する皆さんへ 次の事項は守ってください

1
仕事をする時、健康であることが重要です。病気や気分が悪い時は職長に報告してください。寝不足・二日酔いといった体調が悪い人は作業ができません。
2
朝礼には遅れずに参加し、安全施工サイクルに従って1日の作業をしてください。
3
作業の開始前と終了前の5分間は、各人が作業場所で設備、作業環境、機械工具等の安全確認と点検をしてください。また、作業終了前5分間は、各人の作業場所の片付け・清掃をしてください。
4
作業に適した服装で必要な保護具を身に付け、保護具の使用を決められた作業では必ず使用してください。
5
立入禁止表示のある場所に入らないでください。
6
ヒヤリハットを経験した時、または危ないと思う作業は直ちに中止して、元請け職員または職長に連絡をしてください。
7
手すりや立入禁止措置などの安全設備は、勝手に外さないでください。やむを得ず外さなければならない作業の時は、元請け職員の許可が必要です。必ず守ってくださ い。
8
高所で作業を行う時は、必ず墜落制止用器具を使用してください。
9
指示を受けた作業以外の作業が発生した時は、直ちに作業を中止し、元請け職員または職長に連絡をしてください。
10
安全通路、開口部の周囲、分電盤周囲、路肩付近に資材・残材を置いたり、積まないでください。
11
玉掛け作業は必ず有資格者が行い、一本吊りは禁止です。また、吊り荷の下には絶対に入らないでください。
12
現場に重機・機械を持込み場合、届出が必要なものがあります。勝手に持ち込まない様にしてください。
13
分電盤等の電気配線は勝手に行わず、配線が必要な時は、元請け職員や職長に連絡をしてください。
14
重機・車両等が稼働している周囲には近づかないでください。運転手からは見えていない場合があります。周囲を通行する時は、誘導者または監視人の指示に従ってくだ さい。



15
資格を必要とする作業または運転は、資格を持っていない人は絶対に行わないでください。
16
重機・車両を運転する人は、重機・車両から離れる時はエンジンを停止させ、キーを抜いてください。
17
くわえタバコ作業・歩行は厳禁です。喫煙は決められた場所でしてください。
18
材料、計測器等の不良を発見した時はそのまま使用せず、元請け職員または職長に連絡をしてください。
19
指示を受けた作業で失敗や不良が発生した時はそのままにせず、元請け職員または職長に連絡をしてください。
20
工事で発生したゴミや不要となった材料は、分別して指定された場所に片付けてください。
21
通勤車両、重機類のエンジンは、無駄なアイドリングや空ふかしをしないようにしてください。
22
情報漏えい、作業所内の写真の撮影やSNSへの投稿は禁止です。作業所の機密管理ルールに対応した携帯電話等の取扱いを実施してください。

事故発生時の処置について

事故・災害を発見した時

1
あわてずに周囲の人に知らせて、怪我した人の救助を第一に行ってください。
2
だれが、いつ、どこで、なにを、どうしたか」すぐに職長や元請け職員に報告し、指示を受けてください。
3
二次災害の可能性がある場所への立入りは危険ですから、必ず職長や元請け職員の指示に従ってください。

あなた自身や仲間が万一"ケガ"をした時

1
すぐに職長や元請け職員に知らせ、その指示に従ってください。
2
どんな小さな"ケガ"でも隠してはいけません。素人の手当てですましてはいけません。医師の診断を受けた後は、その指示に従ってください。

JAC専任指導者紹介

安全衛生講師
鴨下 定治
株式会社フジタ
国際本部 安全環境部

・28年間、地下鉄・道路・下水道施設のトンネルや構造物の現場で施工管理に従事。
作業所長兼現場代理人・統括安全衛生責任者を歴任。
・2001年から首都圏土木支店の土木部長を4年間務め、第一線の安全管理の指導で優良な結果を修める。 ・2002~2007年、社団法人全国建設研修センターで国土交通大臣登録の監理技術者講習の講師を兼任。 ・2009年から海外工事の日本式安全管理指導に従事2014年9月に、ISO9001、ISO14001、OHSASの国際事業部門認証拡大取得、従事認証取得に貢献。

現在は海外工事の安全検査および現地スタッフの指導に従事。
2021年度JACベトナム現地講師育成(安全衛生教育)専任指導者。