外国人を受け入れている企業様の先進事例

世界から優秀な⼈材が集まる会社にしたい!

柏倉建設株式会社 代表取締役社長 柏倉 ⼀大 氏

2013年から外国人の働き手を受け入れているのが、柏倉建設株式会社(北海道札幌市)です。その中で型枠職人として働くベトナム人3名、そして同社代表の声をご紹介します。

受入企業 Interview

企業プロフィール

所在地 :北海道札幌市豊平区月寒東2条6丁目2番18号
事業内容:型枠工事 / 仮設材リース
Website:http://kashikurakk.com

外国人21名/従業員数108名 内)特定技能 10名 / 特定活動 5名 / 技能実習 6名 (すべてベトナム人)
  • 外国人の採用で業界を活性化
  • 社内の競争力が高まる!
  • 外国人のキャリアアップを可能に
現場での型枠工事の様子
受け入れを決めた理由は?
建築業はいまだ入職者が少なく、また定着率が低い状況が続いていますが、世界には日本の建設技術に興味を持ってくれている人たちがたくさんいます。そんな彼らが日本で活躍することで、国内でも建設業の魅力に注目してもらえるのではないかと思ったのがきっかけの一つです。
受け入れて良かった点は?
仕事はスポーツや趣味と一緒で、やる気を持って取り組めば上達が早くなります。その点、ベトナム人は技術を習得しようと目標を持って働いているので仕事を覚えるのも早い。すると、日本人の職人も負けていられないと励むようになり、社内の競争力が高まりました。
今後の展開を教えてください。
目標は、職長をはじめとするベトナム人だけの班を作ることです。日本でキャリアアップできることがわかれば、家族を帯同させたり、日本で結婚をしたりと、人生設計に広がりを持てるようになるはず。結果的に優秀な人材を集めることにもつながるので、ぜひ実現させたいですね。

初期導入
・寮の確保(従業員用の寮を活用)
・調理器具の提供(炊飯器/IHコンロ)
など
給与体系イメージ
・特定技能(総支給額) ~27万円/月
 賞与~40万円/年(6月~20万円、12月~20万円)

・特定活動(総支給額) ~24万円/月
 賞与~36.8万円/年(6月~18.4万円、12月~18.4万円)

・技能実習(総支給額) ~22万円/月
 賞与~2.5万円/年(8月~1.25万円、12月~1.25万円)
 ※1回の手取りを1万円にして渡している

職長の指示のもと、作業に従事する特定技能外国人
「わからないことは俺に聞け。」と頼もしい祐川職長(左)

現場で働くみなさんの声

今回、日本での仕事や生活について、特定技能1号のソンさん、ルアンさん、そして技能実習生のトウオンさんの3名にお話を伺いました。

特定技能になって、型枠工事の難しい仕事を任せてもらえるようになったことが、うれしいと喜び、もっと図面も読んで計算できるようになりたいと勉強中とのこと。Rの壁や階段ができるようになったら、一人前と認められるかな?とはにかむ姿が印象的な3名です。

家族の期待に応えるため、まずは型枠施工技能検定 2 級の取得を目指す!

ソンさん

日本の建設技術の高さを知り、学びたくて来日を決めたというソンさん。型枠施工技能検定2級の取得に向けて、今は図面の読み方を勉強しているそうです。「図面をコピーして持ち帰り、わからないところを職長に聞いて教えてもらっています。」ベトナムにいる家族も応援してくれているようで、現場では母親の手作りマスクをしてがんばっています。
難易度の高い階段の施工を一人で任せられるようになることが目標です!

ルアンさん

来日したばかりの頃は日本語がまったく話せなかったルアンさんですが、今では社内のベトナム人の中で誰よりも上達したそうです。何よりうれしかったのが、入国の時に空港へ会社の人が迎えに来てくれたことだとか。「会社の待遇もよく、みんながやさしく接してくれるので楽しく働けています!」
日本人の仕事への取り組み方を学んで母国に貢献したい!

トウオンさん

来日して一番よかったことは、日本の考え方や価値観を知ることができたことだと、トウオンさん。「ベトナム人は仕事が大雑把なところがあるのですが、日本人はとにかく几帳面で丁寧。ぜひその感覚を身につけたい。」仕事の中でわからない言葉があったら必ずメモをして後で調べるという努力家です。

受入企業代表の声

工事部 次長
鈴木 直樹 氏
当社は2013年から技能実習生や特定技能外国人を受け入れており、現在は21名のベトナム人が働いています。ベトナムは親日として知られている国で、個人的には真面目な人間が多い印象ですね。実際に現場でも仕事を少しでも早く覚えようと熱心に取り組んでくれています。そうした姿勢から職長たちからの信頼も厚く、「彼らを自分の班に入れてほしい」という声も少なくありません。

特にルアン、ソン、トウオンの3人は技術の習得も早くて、型枠大工の仕事の8割くらいは一人でできるようになりました。日本語は完璧に話せるわけではないですが、それぞれ覚えようと努力してくれていますし、コミュニケーションもある程度のことは身振り手振りで十分に伝わります。日本人の職人と比較しても本当によく働くので、これからの活躍にも期待しています。

距離を縮める工夫

コロナ禍になる以前は、社内で催していた芋掘りや新年の集まり、また定期的に行っていた屋外でのバーベキューやジンギスカンなどに参加してもらい、親睦を深めていました。

彼らは寮に住んでいるので、特に正月などは一人になってしまいます。行事を通したコミュニケーションは仕事の円滑化にもつながるので、早く再開したいですね。
職場の仲間との食事会

受入れ検討企業へのアドバイス

習慣の違いなどを理解しておくことは非常に大切です。例えば、ベトナムでは他人の頭を触ることは絶対にタブーです。「頭は聖なる霊が宿る場所」であり、どんな理由があっても触ることを良しとしません。

ただ、そうした情報は事前に社内で共有しておけば問題ありません。相手の国の文化や習慣を事前に調べておくことをおすすめします。
ベトナム人は明るい性格の人が多いのだとか
2021年10月29日取材 受入企業様の先進事例一覧へ