外国人を受け入れている企業様の先進事例

いつか彼らの国で互いに協力し合い新たな仕事を生み出したい

日本室内設備工業株式会社 代表取締役社長 椎津 雅夫 氏

大正12年から内装工事を行う日本室内設備工業株式会社では、社長自ら現地へ足を運び、視察や面接を行うなど、ベトナム人を積極的に雇用しています。今回は同社の取組みを始め、所属する2名のベトナム人を紹介します。

受入企業 Interview

企業プロフィール

日本室内設備工業株式会社
所在地:東京都港区赤坂3丁目21番13号 キーストーン赤坂ビル
事業内容:インテリアの設計、施工家具の製造販売、室内造作工事、室内外の改装・改修工事など
Website: https://www.nihon-shitsunai.co.jp

外国人 8 名 /従業員数 33 名 内)特定技能 5名、技能実習 3名(すべてベトナム人)
  • 日本をよく理解し現場にもすぐに順応できた
  • 他の業務と兼任のベトナム人通訳を雇用
  • 母国へ帰っても海外での強力な人脈になる
クロスのジョイント部分の作業に集中するタインさん
受入れを決めた理由は?
今後の人材確保を考えた上でよい機会になると思い、ベトナムの送出機関へ視察に行ったのがきっかけです。事前に聞いていた以上に日本の文化や習慣について深く理解していたので驚きました。実際に会話をしてみると、礼儀正しく日本語であいさつもできるし、何より日本で働きたいという強い意欲も感じる。これなら当社でもがんばってくれるだろうと確信しました。
受け入れて良かった点は?
とにかく現場からの評判がよかったのが印象的でした。素直であり正直で、年上に対する尊敬の念も持っています。こちらが説明しなくても、教わる立場としての振る舞いを自然とできていたので、先輩たちも親身になって教えるんです。人間関係もトラブルなく、スムーズに現場に入り働いてくれていました。
今後の展開を教えてください。
いずれはベトナム人だけの班を作り、現場のリーダーとして日本の建設市場で活躍できる人材を育てていきたいと考えています。また、ベトナムに帰国する人たちも、日本で学んだ技術を母国で発揮してもらい、現地でも社会のために力を尽くす人材になってもらいたいです。当社はベトナムに現地法人を設立しているので、互いに協力し、新しい仕事を生み出せたらうれしいですね。
初期導入
・寮の確保
・生活家電一式 など
給与体系イメージ
・特定技能(月額基本給) 約25万円/月
 ※諸条件:技能習熟等に応じた昇給あり
・外国人建設就労者(月額基本給) 約20.4万円/月
・技能実習(月額基本給) 約19万円/月

「今の課題は作業スピードを上げること!」(タインさん)
ビールで乾杯!

現場で働くみなさんの声

日本での仕事や生活、またこれからの目標について、特定技能1号として働くベトナム出身のタインさん、ファットさんにお話を伺いました。

夢は、日本で学んだ技術を持って、母国で仲間たちと会社を立ち上げること!

タインさん

来日して6年目のタインさんは、社内の特定技能外国人の中でも技術力に定評があります。クロスの作業に関して「なんでもできます!」と自信を持って答えてくれました。「日本人の先輩たちが時に厳しく、時にやさしく教えてくれたからこそ今の自分があります」ベトナムに帰ったら地元の仲間たちと会社を立ち上げるのが夢とか。今後の活躍に期待です。
日本が大好きな妻の応援を力に、特定技能2号を目指す!

ファットさん

日本の焼肉が大好物だというファットさん。母国にいる妻と2人の子どもを養うために、日本で働くことを決意したそうです。特定技能2号になることが目標で、家族を日本に呼び寄せ一緒に暮らしたいと話すその表情は嬉々としています。
「妻が日本の文化が大好きで、私のがんばりをいつも応援してくれています」現在は表装技能士1級を目指し奮闘中です。

受入企業の取組み

取締役営業部長
小栗 裕司 氏

特定技能の在留資格を取得しているベトナム人(当時は技能実習生)3名を迎え入れたのが2014年です。送出機関の教育のおかげか、スムーズに現場に入ってくれたので安心しました。ただ心配だったのが言葉です。彼らは日本語を"聞く"ことは得意でも、"話す"ことに難しさを感じています。また、私たちも彼らが指示を正しく理解できているか確認ができませんでした。

そこで、会社として他の業務と兼任で通訳もできるベトナム人女性を雇用し、コミュニケーションについてのサポート体制を取っています。安全に関する説明などは通訳の女性に同席してもらい、日本語では伝わりづらい内容をベトナム語に訳して理解してもらっています。

彼らの仕事に対する姿勢は本当に真面目の一言で、とにかく根気強い。現場によっては朝早く現地へ向かうこともあれば、大変な作業が続くこともあります。そんな時でも、「つらい」「眠い」なんて不満は聞いたことがない。そのやる気と向上心には本当に頭が下がります。

距離を縮める工夫

特定技能外国人や技能実習生には、それぞれ違う現場にいても、毎週木曜日に会社に集まってもらっています。そこでは、社長から直接、現場や作業内容について「どうだった?」と一人ひとりに語りかけ、今の状況や心境を伺っています。危険を伴う仕事を任されている場合は、細かく注意事項を伝え、安全への意識を高めたり、今の時期だと熱中症などにかかる心配もあるので、体調管理などを確認したりしながら、意思の疎通をなるべくはかるようにしています。

週に一回、会社に集まりそれぞれの業務の進捗報告を実施

受入れ検討企業へのアドバイス

貴重な人材として長期的に育てることを前提に受け入れてほしいと思います。日本人に仕事を丁寧に教えるように、外国人にも接してほしいです。そこでの学びは彼ら自身が後輩へと引き継いでいき、人材育成の上でも会社にとって財産になります。たとえ彼らが母国へ帰ったとしても、海外と日本をつなぐ架け橋になり、グローバル展開する際には強力な人脈となるでしょう。そうした視点で見るとまた新たなメリットが見えてくるはずです。

休日は現場の仲間と親睦会