株式会社東京志村 代表取締役 伊東 弘樹 氏
千葉県にある株式会社東京志村では、1996年から受入れを開始し、現在も多くの中国人を雇用しています。今回は、同社代表の伊東さんと中国人のテキさんの声をご紹介します。
外国人を受け入れている企業様の先進事例
千葉県にある株式会社東京志村では、1996年から受入れを開始し、現在も多くの中国人を雇用しています。今回は、同社代表の伊東さんと中国人のテキさんの声をご紹介します。
所在地:千葉県習志野市袖ヶ浦1-12-7
事業内容:建築工事業、内装仕上工事業など
Website:
https://www.tokyoshimura.com
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能2号のテキさんにお話を伺いました。
翟 志国(テキ シコク)さん
1996年からこれまで約140人の中国人を受け入れてきました。その中で、私は主に職長として彼らに直接仕事を教える役割を担っています。当初は、現場で私がまず見本を見せて、それを真似させる方法で教えていました。
ですが、毎年8人から10人ほど受け入れて人数が増えてくると、一人ひとりに教えることは難しくなります。そこで、日本語を覚え始めた中国人に「これを教えて」と伝え、先輩が後輩を指導するスタイルを確立したことでずいぶんと作業的には楽になりました。
ただ、当社の中国人は年功序列があまりなく、基本的には来日した者同士、友達感覚でいるようです。だから、1年目の人が仕事に遅刻した際に、先輩たちが注意できるかというと、そうではありません。その点は私がフォローする必要があり、それぞれに会社のルールを理解させることが必要です。
その他にも、物事の捉え方が多少違うようで、私たちの感覚では道具は壊れたら修理するものです。しかし、彼らはすぐに捨ててしまうので、日本では物を大切に使うことを教育するなど、文化や慣習についても私が伝えています。
飲み会などは定期的に行っています。ただ、どうしても中国人同士で一つのテーブルに集まってしまいますので、私たちからお酒を注ぎに行ったり、また注いでもらったりして、お互いに乾杯し合っています。
コロナ禍になる前には、会社でバーベキューを催すのが恒例になっていました。総勢60人ほどが集まり日本人と中国人が、一緒になって盛り上がっていましたね。
個人的に驚いたのは、彼らがあまりアルコールを飲まないということ。中国人はお酒が強いのだろうと勝手に想像していたので意外でした。
社長の目標が、世界各国から優秀な人材が集まる、ラグビー日本代表のような会社にすることです。これからインドネシア人を受け入れるので、まさに多国籍な組織になっていくことでしょう。
そうした夢が持てるのは、人材不足に悩んでいる状況よりはとても幸せなことだと思います。それに若い人材がいると、やはり現場も賑やかになります。