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レポート

2024/10/10

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第3回日本人従業員向け「やさしい日本語講座応用編②」開催レポート

その日本語、きちんと伝わっていますか?

JACでは、2024年7月から日本人従業員向け外国人共生講座として「やさしい日本語講座」を開催しています。

やさしい日本語を完璧に操れたとしても、異文化への理解がなければ心の溝までは埋めることはできません。
第3回目になる「応用編②」では、やさしい日本語以外にも、コミュニケーションを円滑に行う方法をご紹介しました。

日本人従業員向けやさしい日本語講座応用編②

やさしい日本語をやさしい気持ちで

「第3回やさしい日本語講座 応用編②」を9月12日(木)に開催し、講座は(株)ORJの河元 智美講師が担当いたしました。
212名の方にオンラインにて参加していただきました。
冒頭、過去2回の振り返りからはじまり、やさしい日本語の基礎と応用について復習しました。

基礎編の復習

「やさしい日本語」とは、外国人にとって、①易しい(簡単) ②優しい(配慮) 日本語です。
やさしい日本語の作り方のポイントは、はさみの法則です。
はさみの法則とは? 応用編 ① レポートにて

他にも、日付の書き方について

  • 和暦を使わない慣れない和暦を頭の中で西暦に変換するのは大変な作業。
  • 月日は「何月何日」と書く日本とは逆に読む国もあるので、スラッシュ「/」で記入すると間違えのもと。

などを学びました。

応用編①の復習

わかりやすい指示の出し方を学びました。

  • あいまいな表現は避ける「できることなら、何時までに〇〇してほしい。」など、「できることなら」といったあいまいな表現はせずに、「何時までに〇〇してほしい。」とはっきりと伝えること。
  • 指示の確認方法指示をした後に、「わかった?」「大丈夫?」「できる?」などは、こだまして「わかった」「大丈夫」「できる」と返されてしまうので、NG。

といったことを学びました

このように、いままでの振り返りから始まります。
講座はどの回から参加しても「講座内容についていけない!」ことはないので、お気軽にご参加ください。

さて、次はいよいよ「応用編②」の内容を学びます。

「わかりません。」と言ってもらおう!

〇 「わかりません。」という返事を引き出そう

「わかりました。」より「わかりません。」と言ってもらえたら、コミュニケーションがとれた証拠です。
やさしい聞き方をして、相手に安心してもらいましょう。外国人就労者は日本人と話すだけでとても緊張しています。緊張しないような、表情や口調を心がけましょう。

〇 安心して日本語で話せる環境を用意する

そのためには、「名前をあいさつに入れること」がすぐにできることです。「〇〇さん、おはようございます。」と言われたら、少し心が和みますね。簡単なことから始めてみましょう。

〇 やさしい日本語といろいろなコミュニケーション

「できていますか?」のチェック項目をご紹介しました。

  • あいさつをしている / 返している
  • 名前を呼んで声をかけている
  • 話を聞く姿勢を持てている
  • 相手の顔や目を見て聞けている
  • 相手の話をさえぎらず、最後まで聞けている
  • 相手が一度でうまく話せない場合「もう1回言ってください」と言えている
  • 写真やイラスト、実物などを見せて話している
  • 答えやすいように短く切って質問できている(いつですか・どこですか・だれですか)
  • 人前で叱らないようにしている
  • 感情的にならないようにしている
  • 侮辱的な言葉は使わないようにしている
  • 頭や体に触れないようにしている

自社でできる取り組みを考えてみる

「会社でできる取り組みを知りたい!」という声にお応えして、日本人スタッフの教育や外国人への研修を開催するときのポイントや、それぞれの現場に合わせたルール作りのアイデアなどを紹介しました。

また、通訳さんに依存しすぎると日本語の勉強が進まなくなること、通訳をお願いするときの注意点もお話しました。

そして、他企業の日本語能力テスト(JLPT)合格への取り組みや、テストに依存しない、現場ならではの日本語能力評価の方法もご紹介しました。

皆さまの声を反映して、また基礎編から始まります!

まだまだ、「やさしい日本語講座」は続きます。
皆様からいただいた声を反映させて、第2クールの基礎編(10月17日)、応用編①(11月14日)、応用編②(12月19日)が始まります。

今回の受講者アンケートでは、

  • 同じようなセミナーで、10時間以上聴いてもはっきりわからなかったことが1時間で理解できた。
  • 具体的で実践しやすい。

といったうれしい声もありました。

また、改善点としては、

  • もう少し場面場面に応じた具体例を提示してほしかった。
  • 前回の応用編①のように、参加型の方が自分なりに考えてやるので頭に入ってきやすかった。

といったご意見もいただきました。

参加型で、皆さまのシチュエーションに応じた「やさしい日本語」の学習ができるように、建設現場に特化した例題も考えています。

ぜひ、ご参加をお待ちしております。
日本人従業員向け「やさしい日本語講座」

お問合せ:(株)ORJ 担当:三浦
e-mail:
Tel: 090-3150-0562