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レポート
2024/11/25
第4回日本人従業員向け「やさしい日本語講座基礎編」開催レポート
その日本語、きちんと伝わっていますか?
JACでは、2024年7月から日本人従業員向け外国人共生講座として「やさしい日本語講座」を開催しています。
やさしい日本語講座は全9回、基礎編と応用編①②の計3回を3クール開催しており、10月より第2クールが始まりました。第1クールでいただいた皆さまの声を反映し、例題を増やして第4回「やさしい日本語講座基礎編」を開催いたしました。
どうして今「やさしい日本語が必要」なのか
「第4回やさしい日本語講座基礎編」を10月17日(木)に開催しました。今回の講座は(株)ORJの河本智美講師が担当し、189名の方に参加していただきました。
今回は基礎編なので、外国人就労者に伝わりやすい「やさしい日本語」を理解することを目標に講座は進みました。
Part1では、やさしい日本語の概要や事例について簡単にご説明しました。
どうして今「やさしい日本語」が必要なのか?
様々な国籍の就労者にとって「やさしい日本語」は「英語」よりも有効な情報伝達手段であることがわかっています。
「やさしい日本語」を使うことで、企業にとって次のようなメリットがあります。
①指示や連絡の行き違いが減る
- 日本人と外国人双方にとって働きやすい職場に
- 生産性の向上
②国籍縛りがなくなる
- 多国籍の人材を雇用できる
- 国籍にとらわれず、よりよい人材発掘が可能になる
- 国籍関係なく、平等に人材の育成ができる
③日本語力の向上
- 外国人同士が日本語で話すようになり、日本語力が向上する
- コミュニケーションが活性化し、明るい職場になる
- 職場スタッフとの交流促進や人間関係等のトラブル防止に繋がる
④生産性の向上、労務災害の予防
- 教えられる仕事の幅が広がり、スキルとやる気がアップ、 業務効率、生産性の向上が期待できる
- 安全に関する指示が伝わりやすくなり、事故やケガの予防に繋がる
やさしい日本語のつくりかた
「最後まで」はっきりと言い切りましょう。
そして、「最後まで」言わない日本語のよくある事例を紹介します。
このような場面は経験ありませんか?
日本人同士ですと、「忙しいんだけど・・」と言うと、「あ、今日はまだ他に仕事があるんだな。」と感覚で伝わることがあります。しかし、日本語に不慣れな外国人就労者にはそのままその「忙しい」という言葉までしか伝わりません。
「今日は忙しいんだけど・・・」だけではなく「残業してほしいです。手伝ってください。」とはっきりと最後まで伝えましょう。
日本人には当たり前でも、外国人は大混乱?!
Part2では、外国人就労者が必要とされる日本語「N4」レベルがどのくらいかを知って、やさしい日本語がどのくらいかを学びました。
まず、伝わりやすい日本語に変える練習をしました。
日本人にとっては簡単な単語に思えますが、「公共交通機関」はなにかわからないことを改めて知りました。
そして、次に混乱しやすい日本語を学びました。
小さなころ、ものの数え方を練習したように外国人のかたも難しいと思っています。一度昔の自分を思い出して、やさしい日本語で伝えてみましょう。「一日」は「ついたち」だけではなく「いっぴ」と言ったりもします。もう大混乱です。日にちや数字は大切な伝言ですので、「やさしい」言い方に変えることで、ミスを防ぐことができますね!
最後に、メラビアンの法則を学びました。
コミュニケーションにおいて人に影響を与えるものは、言葉よりも目に見えるものや聞こえるものの方が多いようです。
表情や声色、ジェスチャーなどで伝えることも意識してみるとよいとのことでした。
たくさんのご意見・ご感想をありがとうございました
講座が終了すると、質疑応答のコーナーがあります。
チャットでの質問の他、手を挙げて直接講師に口頭で質問することもできます。
今回、受講していただいた方々からは
- わかりやすい資料とともに、ワークもあってやりやすかったです。
- 普段何気なく使っている言葉が、外国人にとってはわかりづらいことが分かった。
- どのように伝えればわかりやすいかを学ぶことができた。
といった声や、
- やさしい日本語で伝えることは、大切なことだと分かってはいるものの、現場では言葉が通じないのをイライラしてしまうときもある。
- 改めて講義を受けることにより、外国人従業員への接し方に変化があるのではないかと思った。
- 今日習ったことは、社内に水平展開したい。
といった「やさしい日本語」の普及につながるものもあり、うれしかったです。
皆様のアンケートの声はすべて読んでいます!たくさんのご意見・ご感想をありがとうございました。
まだ参加されたことがない方もぜひ、一度「やさしい日本語」を学んでみませんか?
途中からでも前回の振り返りから入るので、すぐに理解できるようなコース設定になっています。
ご参加お待ちしております。
日本人従業員向け「やさしい日本語講座」
お問合せ:(株)ORJ 担当:三浦
e-mail:
Tel:
090-3150-0562