株式会社長井工務店 代表取締役 長井 守 氏
東京都にある株式会社長井工務店では、2015年から受入れを開始し、現在もベトナム人やネパール人を雇用しています。今回は、同社代表の長井さんとベトナム人のチィエウさんの声をご紹介します。
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外国人を受け入れている企業様の先進事例
東京都にある株式会社長井工務店では、2015年から受入れを開始し、現在もベトナム人やネパール人を雇用しています。今回は、同社代表の長井さんとベトナム人のチィエウさんの声をご紹介します。
所在地:東京都立川市富士見町2-11-16
事業内容:企画開発/建築/リノベーション/RC など
Website:
https://www.nagai-komuten.jp/
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能2号のチィエウさんにお話を伺いました。
チィエウさん
受入れをスタートした2015年から外国人の採用面や生活面のサポートを任されています。採用については、実際にベトナムへ足を運び、現地の教育機関を訪問して型枠の実技を見せてもらい、動きのよい生徒と個別に面談して、当社で働いてもらう人を選んでいます。以前は毎年受け入れていたのですが、来たばかりの人がまだ基礎的な技術が固まっていない状態で次の人が入ってくることになり、育成として中途半端になってしまうという課題が発生してしまいました。そこで、今は成長度合いを見定めながら、期間を調整して受入れを進めるようにしています。2021年からはベトナム人に加えて、ネパール人の受入れもスタートしています。これは、一つの国から受け入れてばかりいると、仲間内で母国語を話すようになり、日本語レベルがアップしないため、あえて多国籍にして日本語を共通語にしようという、社長の考えによるものです。日本語を話さないとコミュニケーションが取れない環境を作ることは、語学力を高めるにはとても有効です。今後はベトナムやネパール以外の国からも受け入れることを予定しています。
本社の上階が寮になっていて、5階にネパール人、4階にベトナム人が住んでいます。仕事から帰ってくると、日本人社員たちは気軽に彼らの部屋へ遊びにいって、一緒に食事したりお酒を飲んだりしています。彼らも快く受け入れてくれて、プライベートでの交流も盛んなのが当社の特徴かもしれません。また、ネパール人とベトナム人も仲が良くて、お互いの部屋を行き来しているようです。受入れを始める当初、社長が社員全員に「夢と情熱を持ってやってくる外国人を邪険にせず、自分の家族や友達と思って付き合ってほしい」と伝えたことが、今の雰囲気を作っているのだと思います。
職人たちはたとえ言葉が通じなくても、気持ちで動くような人が多いと思うんです。そうした意味では、外国人が積極性を持って働ける環境を作ることがとても重要です。上司と部下の関係だけでなく、プライベートでは食事に誘ってあげるなど、話を聞いてあげる姿勢を持てば、自然と外国人から歩み寄ってきます。すると、職人の先輩たちも後輩としてかわいがるようになる。こうなると社内の空気も一気によくなり、外国人の成長もスピードアップするはずです。