株式会社兼藤 代表取締役副社長 安藤 豪 氏
東京都の株式会社兼藤では、2015年から外国人の受入れを開始し、現在も多くのミャンマー人を雇用しています。今回は、同社代表の安藤さんとミャンマー人3名の声をご紹介します。
外国人を受け入れている企業様の先進事例
東京都の株式会社兼藤では、2015年から外国人の受入れを開始し、現在も多くのミャンマー人を雇用しています。今回は、同社代表の安藤さんとミャンマー人3名の声をご紹介します。
所在地:東京都品川区旗の台6丁目28番8号
事業内容:内装工事、改修工事、外装工事、駐車場工事、建築工事、企画・設計など
Website:
https://kipto.co.jp/
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能1号の3名にお話を伺いました。
トゥ アウンさん
テッ ナイン トンさん
アウン ジン ピョさん
受入れが決まってまず始めたのが、実習場の準備でした。そもそも当社は職人を雇用していないこともあって、日本人はおろか外国人を教えるノウハウなんて、何もなかったのです。そこで、外国人を受け入れている内装業社へお願いして、実習場の作り方や指導方法を教わりました。実習場では1カ月ほど、ボードの使い方やパテのやり方、最終的にはクロスの貼り方まで、段階を経ながら現場で困らないように基礎的な指導をしています。また、彼らは言葉がほとんどわからないので、実習期間に通訳の方に来てもらって、日本語の勉強もしています。道具などの名前を覚えてもらうことも大事なので、道具一式の写真と日本で名称を書いた表を渡し、一つひとつ理解してもらうこともしました。あとは、時間厳守やあいさつといった、日本では当たり前の習慣なども伝えています。
会社で顔を合わせたら、必ず「今日はどこへ行ったの?」「嫌なことはあった?」と声をかけています。もし不満があれば、しっかりと話を聞くようにもしています。そして、気をつけているのが食事です。ミャンマーは多宗教国家なので、人によっては食べられないものがあり、食事に誘う際には事前に確認しています。
「外国人だから」と特別視せず、日本人と同じように、その人の性格に合わせた教え方をすれば、それほど難しいことではないと思っています。もちろん、彼らからすれば日本での生活は「海外生活」になるので、不自由なこともあるでしょう。何かを我慢しているようなら、こちらから意見を聞いてあげることも大切です。