黒澤工業株式会社 代表取締役 黒澤 克之 氏
茨城県の黒澤工業株式会社では、2015年から外国人の受入れを開始し、現在も多くのベトナム人を雇用しています。今回は、同社代表の黒澤さんとベトナム人3名の声をご紹介します。
外国人を受け入れている企業様の先進事例
茨城県の黒澤工業株式会社では、2015年から外国人の受入れを開始し、現在も多くのベトナム人を雇用しています。今回は、同社代表の黒澤さんとベトナム人3名の声をご紹介します。
所在地:茨城県笠間市安居2891-1
事業内容:ダクト工事、空調設備工事、産業空調設備工事、板金製作、製缶製作など
Website:
https://www.kurosawa-ind.co.jp
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、特定技能1号のハンさん、グエンさん、タインさんの3名にお話を伺いました。
ハンさん
グエンさん
タインさん
2015年の受入れ当初から重視していたのが、彼らの生活環境を整えることでした。そこで、関連企業を介して、母国で学校の先生や通訳をしていた女性のベトナム人を紹介していただき、生活をサポートする上での注意点などを教わりました。また、ベトナム人の従業員に直接、日本での生活についてアドバイスをしてもらうなど、1年ほどはご協力いただきました。その後は当社で世話役を用意し、現在は私が担当しています。
私の実家は農家で、幼い頃から技能実習生を受け入れていたので、さまざまな国の人と接する機会がありました。それが理由なのか、来日したばかりのつたない日本語も、不思議と私は理解できます。プライベートや仕事についての相談にも乗っていて、反対に私の息子が算数を彼らに教えてもらうなど、“日本のお母さん”のつもりで彼らと接しています。
職場で私が忙しそうにしていると、遠慮して話しかけてこないことがあるので、SNSでも相談を受け付けています。家に帰ってから「今日、仕事でこんなことがあったんだ」とベトナム語で伝えてくれるので、それを日本語に訳して読み、返答しています。それを繰り返していたら自然と距離が縮まりました。
コミュニケーションに関して言えば、毎日声をかけることが何よりも大切です。ベトナムは家族を大切にする国なので、家族のことを聞いたり、反対にこちらも家族の話をしたり、お互いに自己紹介することで信頼関係が強まるはずです。彼らは人生をかけて日本へ来ています。ぜひ手厚くサポートしてほしいですね。