外国人を受け入れている企業様の先進事例

高い意欲と技術で中長期的に活躍してくれる戦力。 若手を牽引する存在としても大きな期待を寄せています。

画像:代表取締役 鈴木 盛夫 氏

佐々木架設株式会社 代表取締役 鈴木 盛夫 氏

数年前から外国人の働き手を受け入れている「佐々木架設株式会社」(東京都新宿区)。その中で鳶職人としての経験を積み、技能実習生から特定技能1号となった3名の声、そして特定技能外国人として活躍する3名に大きな期待を寄せる同社代表の声をご紹介します。

受入企業 Interview

企業プロフィール

佐々木架設株式会社
東京都新宿区大久保2-3-18
三蔵住建第⼀ビル5階
事業内容 : とび・土工工事業
Website: http://www.sasakikasetsu.com

外国人 3 名 /従業員数 18 名 内)特定技能 3名 / 特定活動 0名 / 技能実習 0名(すべてベトナム人)
画像:佐々木架設株式会社
  • 意欲的かつ確かな技術を持った若手を、中長期的に確保できる
  • 預かる以上はしっかり育てること、親身になって接すること
  • 現場のリーダー、会社の核となっていく人材として。
特定技能外国人を受け入れた理由は?
採用募集などを通じて、国内の若い働き手の減少は肌で感じていました。今後を見据えた際、現場の力となる外国人の働き手が必須と感じ、受入れを始めました。3名にはまずは技能実習生として経験を積んでもらった後、特定技能の資格を得て活躍してもらっています。
受け入れて実感したメリットは?
やはり意欲的かつ確かな技術を持った若手を、中長期的に確保できるという点です。3名とも母国であるベトナムから来日しており、一般的な若手とは覚悟や心構えも違います。様々な現場で経験を積んでもなお積極的に仕事を覚えていこうとする姿勢は、他のスタッフにも良い刺激になっています。
受け入れる際に苦労したことは?
受け入れる以前には、言葉の壁やコミュニケーションの面から「瞬発力の必要な現場に対応できるだろうか」と懸念もありましたが、彼らに関してはそうした心配は無用でした。現場では周りと日本語でコミュニケーションをとり意思疎通を図っていますし、非常に手際よくテキパキと動いてくれます。正直に言って、苦労を感じたことは無いですね。
初期導入
・家財道具一式揃え、一人一部屋ある寮の確保
・固定WiFi、一人一台ポケットWiFiとスマートフォンの支給
・一人一台自転車の支給
・仕事道具一式支給(現在も仕事道具は無償)
・米、肉やビールなどの食材の準備(現在も月一で準備している)
・(補足)月一回の飲み会代は会社が支給、寮で社員を招き、飲み会をする時も同様
給与体系イメージ
・技能実習(平均総支給額)25万円/月

・特定技能(総支給額)平均給与 41.3万円

現場で働くみなさんの声

佐々木架設で鳶職人として活躍する特定技能外国人の3名の声をご紹介します。

3名とも意欲的で、何より⽇本語が上手。その理由は職⻑さんが⽇本語でたくさん話しかけてくれるからだとか。技術力も語学力も、さらなる⾼みを目指してほしいとの会社の期待に応えてくれています。

画像:現場で働くみなさんの声
画像:ソンさん(27歳)
現場のリーダーになる・特定技能2号の資格を取るなど、さらに活躍していきたいです!

ソンさん(27歳)

他の特定技能外国人や技能実習生たちのまとめ役であるソンさん。これまで首都圏の複合再開発などの大規模な現場でも活躍しており、図面を見て材料を把握し、発注もこなす頼りになる存在です。「今後は職長を目指して、一層のリーダーシップを発揮したい」とさらなる意欲を見せています。
画像:チュオンさん(25歳)
アットホームな佐々木架設で仲間と働けて嬉しいです。お刺身やもつ煮など、和食が大好物!

チュオンさん(25歳)

佐々木架設での仕事を通して「コミュニケーションをとりながらの作業工程調整」や「安全意識の大切さ」を学んだというチュオンさん。鳶として文化施設などの工事に携わる傍ら、技能実習生への指導にも熱心な面倒見のいい先輩としての一面も持つ、周囲からの信頼の厚い職人です。
画像:タオさん(25歳)
建設に関する映像や先輩の仕事などを見て、さらなる自身の成長を目指しています!

タオさん(25歳)

複合施設の開発現場などで経験を積み重ねてきたタオさん。「業務・作業内容の把握」や「仕事の優先順位」を大切にしながら、今後も様々な現場で活躍したいと話します。またフォークリフトや高所作業車の資格を取得し、より仕事の幅を広げていきたいという熱意に燃えています。

受け入れる際の工夫・共に働くための工夫は?

代表取締役
鈴木 盛夫 氏

彼らを日本で預かる以上はしっかり育てようと心に決め、文字どおり親身になって接しています。

月に70kgほどお米を差し入れたり、お肉や野菜を一緒に買いに行ったり、他の技能実習生や日本人スタッフとの交流を図れるようサポートしています。

幸いなことに3名とも「日本が楽しい」「ずっと日本で働きたい」と言ってくれるので、その気持ちが嬉しいですね。

受入れ検討企業へのアドバイス

言葉の壁などを懸念して受入れを躊躇される企業もありますが、国内の働き手が減少する中、意欲の高い特定技能外国人や技能実習生が活躍する機会は一層増えていくはずです。

いち早く制度を活用し、特定技能の方に経験を積み重ねてもらうことで、技能実習生たちの見本となるよう育成することが大事ではないかと思います。

不安や心配事も相談しやすい温かな環境が、暮らしの安心感につながっています。

今後、期待していることは?

特定技能の3名には、技能実習生はもちろん、日本の若手を牽引する存在になってほしいです。鳶職は足場の組み立てから重量物の運搬、解体工事に至るまで、短期間では覚えきれないほど多岐にわたる作業を求められる仕事。中長期的に経験を積める特定技能だからこそ、様々なことを吸収し、職長・リーダーとして現場をまとめ上げる人材になってくれることを期待しています。