- やさしい日本語
- ひらがなをつける
- Language
機械翻訳による多言語コンテンツを提供しています。翻訳精度は100%ではありません。JAC Webサイトの多言語化について
- ホーム
- JACマガジン
- 外国人労働者との働きかた
- インドネシアの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
- ホーム
- JACマガジン
- 外国人労働者との働きかた
- インドネシアの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
インドネシアの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の加納です。
インドネシアは第二次世界大戦以降、日本と密接な関係を築いている東南アジアの国で、東南アジアの中でも経済成長が著しい国です。
ただ、どんな国なのかや、インドネシアの人の国民性などを、詳しく知っているという人は少ないのではないでしょうか。
外国人労働者が増えている日本では、インドネシア人の労働者も増加しています。
職場でのコミュニケーションを円滑にするためには、まずは相手の国のことを知ることが大切です。
今回はインドネシアの国民性について解説。
国の特徴やコミュニケーションのコツも交えながらご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
インドネシアはどのような国?
インドネシアは東南アジア、赤道付近にある国です。
約1万8,000もの島々を抱える大国で、その数は世界1位となっています。
国土面積は日本の約5倍の約189万km2。
東西の距離はアメリカの東西両岸に匹敵する約5,000kmもあります。
人口は約2億7,000万人(2010年政府推計)で世界第4位。
平均年齢は29歳と、若い世代が多いことがわかります。
広い国土には500以上の民族が居住しており、言語も500以上存在。
公用語はインドネシア語で統一されています。
国民の約9割がイスラム教を信仰していますが、キリスト教やヒンドゥー教を信仰している人もいます。
民族の多さや国土の広さから、多種多様な文化が存在するインドネシアでは、お互いの文化や宗教を尊重する多様性を大切にしています。
インドネシアの主要な行事は、以下の4つ。
- ラマダン・レバラン:イスラム教最大の宗教祭日(時期:毎年変動、イスラム暦の10月)で、レバランはラマダン(断食月)が終わったことを祝う祭日
- 犠牲祭:イスラム教の宗教行事(時期:毎年変動、イスラム暦の12月)
- 独立記念日:独立記念日には各地で運動会が開催される(時期:8月17日)
- ニュピ:バリ・ヒンドゥー教徒にとっての元日(時期:3~4月)
これらの行事はインドネシアの人にとってとても重要なものであり、休暇を取ることが多いです。
特に1カ月間にわたって断食を行うラマダン明けには、家族が集まって食事をとる文化があるため、それに合わせて帰省を希望する方も多くいます。
そのため、職場にインドネシアのスタッフがいる場合は、一時帰国支援が必要になる可能性もあります。
インドネシアの人の国民性は?性格や価値観を知ろう
インドネシアは約500の民族からなる多民族国家です。
そのため、民族によっても国民性に違いがあります。
インドネシアの人の共通の価値観といえるのが、宗教を大切にすることです。
インドネシアの人は、必ず何らかの宗教を信仰しています。
イスラム教を信仰する人が多いですが、他の宗教を信仰している人もたくさんいます。
また、一口にイスラム教と言っても、信仰の度合いや生活習慣には違いがあるのが特徴です。
例えば、イスラム教では酒と豚肉は禁忌とされていますが、どんなに微量でも絶対に口にしないという人もいれば、豚由来の成分が入った薬などは必要に応じて使うという人もいます。
ただ、どちらの場合も、自分が考える戒律と他の人の戒律が異なるからといって、非難をすることは基本的にはありません。
お互いの宗教を尊重し、人の価値観を認める人が多いのがインドネシアです。
他にも、インドネシアでは、次のような性格の人が多いといわれています。
- おおらか
- 前向き
- 温厚
- 明るい
- 礼儀正しい
- 急がない
「何とかなる」の前向きな精神で、おおらかで明るく、温厚な人が多いといわれています。
また、信心深く、礼儀正しいという特徴もあるので、仕事上もうまく関係を築けることが多いでしょう。
反対に、インドネシアの方は急ぐ習慣がなく、時間にルーズな面もあります。
「何とかなる」の精神から、期日を過ぎることに罪悪感を抱く人が少ないのではないかといわれています。
仕事面では、納品日や進捗が遅れないようサポートすると安心です。
インドネシア以外の各国の国民性については、以下のコラムでご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
タイの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
ネパールの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
ミャンマーの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
ベトナムの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
フィリピンの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
インドネシア出身のスタッフとうまく仕事を進めるために
インドネシア出身のスタッフとコミュニケーションを取る際には、意識したいことが5つあります。
①注意をする際は他人がいない場所で
1つ目は、仕事で注意をするときは、他の人の目がない状態で行うことです。
インドネシアの人は、小さい頃から周りに人がいる状況で叱るという習慣がありません。
悪いことや、危険なことをしたときに注意することはもちろん大切ですが、別室で個別に話すなどの対応が必要です。
②頭には触れない
2つ目は、頭に触れないことです。
インドネシアでは、頭は魂や神、精霊など神聖なものが宿るところと考えられており、頭を触られることに強い抵抗感を持つ人が多いです。
職場ではあまりないかもしれませんが、たとえ褒める場合であっても、頭に不用意に触れないことが大切です。
インドネシアのスタッフの子どもなどと接する機会があれば、特に注意したいポイントです。
③使う手が限られていることを理解する
3つ目は、使う手が限られるケースがあることを理解することです。
インドネシアでは左手を「不浄の手」と考え、食事や握手はすべて右手で行います。
ただし、右手がふさがっている場合はこの限りではないため、「そのような考え方が強い」ということを知っておくだけでも良いでしょう。
④人前で肌をさらさない文化を理解する
4つ目は、人前で肌をさらすのが苦手なことです。
人によりますが、裸を見せることに抵抗がある人が多いので、温泉など肌を見せる可能性が高いイベントには配慮が必要でしょう。
⑤仕事量や業務時間に注意する
5つ目は、業務時間や残業になるほどの仕事量についてです。
インドネシアの人は、日本の仕事は規律が整っていて良い印象を持っている傾向が高いです。
ただ、日本の仕事はオーバーワークというイメージもあります。
日本人は残業に甘いといわれている通り、残業して仕事をたくさんする傾向があります。
インドネシアの人に限らず、外国の人にとっては、仕事をたくさんしなくてはならないという認識を持たせてしまうおそれがあります。
お互いの認識を合わせた上で適正な業務量を調整しましょう。
まとめ:民族で異なるインドネシア人の国民性。価値観を尊重しうまく仕事を進めよう
インドネシアは約500もの民族からなる多民族国家です。
国土面積の広さや、世界第4位の人口の多さを誇り、多種多様な人が暮らしている東南アジアきっての大国といえるでしょう。
イスラム教を信仰する人が多いですが、信仰の度合いは人それぞれ。
また、キリスト教やヒンドゥー教を信仰している人もいます。
どんな宗教を信仰しようと、宗教で大切にしているものが何であろうと、お互いの価値観を認め、尊重するのがインドネシアの人々です。
国民性としては温厚で礼儀正しい人が多いのが特徴ですが、やや時間にルーズな面も。
納期管理などでサポートをすると、安心して仕事を進められます。
コミュニケーションを円滑にするためには、「やってはいけないこと」を知っておくことが大切です。
日本人はオーバーワークという認識も強いので、業務時間や仕事量の見直しも必要でしょう。
インドネシア人の雇用形態としては、特定技能もあります。
一定の技能や日本語能力を持っていることが必要条件の在留資格なので、即戦力が欲しい企業様はぜひご検討ください。
日本人向け外国人共生講座「インドネシア従業員となかなかうまくいかない! どうする??」を開催!
JACでは「外国人スタッフと円滑に仕事を進めるために相手の国の文化や風習を理解しよう!」を目的に「外国人共生講座」を開催しています。
第1回目となる2023年7月20日の外国人共生講座は、「外国人共生講座(インドネシア)」(講師:堀池徹)。
インドネシアの歴史や国民性、宗教や主要なイベントなどの紹介に加え、実際にインドネシア人を受け入れる際の注意やポイントなどを解説しました。
参加企業様からは、日本では馴染みの薄い宗教に関するご質問や、インドネシアでの建設業イメージなどに関するご質問などを多くいただきました。
Q:ラマダン後の長期休暇の際、他企業はどのような運用を行っているか
→送出機関によるが、日本企業ではラマダン後、一斉に長期休暇取得をすることはできないこともある旨、事前に説明を行っているため、ラマダン後絶対に長期休暇を取得させなければならないわけではない。
Q:お祈りスペースの設置確保は必要か
→基本的には可能な限りで問題ない。設置が出来ない場合は、募集の段階で事前説明を行う。
Q:インドネシア内で、他分野と比較して建設分野、職種毎の人気の差はあるか
→比較的体力を使わない分野が人気ではあるが、建設分野も募集に対して集まらない(人気がない)というわけではない。
Q:他国籍と生活を共にすると支障があるか
→個々のケースで異なるが、インドネシアは自己主張が弱い傾向がある為、自己主張が強い国籍と同居すると、インドネシア人が下の立場になりがちなケースも見受けられる。最低限プライベートなスペースを分けてあげる必要がある。
Q:他国籍でも同宗教の場合は問題あるか
→個々の差はあるが、別国籍でも同宗教だと相互理解も出来る為、問題ない場合が多い。
セミナー動画や資料、質問への回答等、「外国人共生講座見逃し配信・資料」からご覧いただけます。
参加できなかった方は、ぜひご覧ください。
講座に関しては、次のような感想をいただいています。
- インドネシアと日本の歴史的背景から受け入れる際の注意点まで聞きたいことが概ね網羅された内容で大変満足
- イスラム教のお祈りや断食があるから大変と構えてしまうところがあったが、きちんと周りが理解をすれば受け入れ企業側がそれほど無理な準備をすることもなく、お互いにルールを決めて守れればスムーズに受け入れられる、やはり一概には言えない、ということがわかり大変良かった
- インドネシアについては宗教上の問題で懸念があったが、だいぶ解消された
インドネシア人共生講座のほか、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、ネパール、タイに関する講座を開催します!
上記の国からの特定技能外国人の受入れを検討中の企業様は、ぜひチェックしてください。
今後も、皆さまのニーズに応じてお役に立つセミナーを開催してまいります!
【オンライン無料講座】外国人従業員となかなかうまくいかない! どうする??
建設業界で特定技能外国人の受入れをお考えの企業様は、JACにお気軽にご相談ください!
※この記事は2023年8月の情報で作成しています。
私が記事を書きました!
一般社団法人 建設技能人材機構(JAC) 管理部(兼)調査研究部 主任
加納 素子
かのう もとこ
愛知県出身。
広報・調査研究業務を担当し、SNSの中の人。
SNSでは、日本を好きになってほしい、日本から世界へ建設の魅力を伝えたい、世界から選ばれる日本の建設業でありつづけるためにという思いをもって日々更新中。
また、アジア諸国における技能評価試験の実施可能性などの調査業務に従事し、各国の現地機関とのヒアリングを行っている。