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ネパールの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の加納です。
ネパールは、中国とインドの間に位置する、南アジアの国です。
世界で最も高い山「エベレスト」がある国というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ネパールの国民性について詳しく解説します。
国の特徴やコミュニケーションのコツも交えながらご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ネパールとはどのような国?
ネパールはインドと中国にはさまれた亜熱帯に位置する山岳国です。
首都はネパール最大の都市「カトマンズ」です。
インドとの経済的・文化的な結びつきが強い国ですが、非同盟中立を伝統的に維持していることもあり、中国とも友好的な関係を保っています。
面積は約14.7万km2で北海道の約1.8倍の面積、人口は約3,000万人(2023年)です。
エベレストをはじめ、標高8,000mを超える山々が連なる山岳地帯でもあります。
気候は日本に似ていて、四季があるのも特徴です。
公用語はネパール語と英語で、特に英語は小学校から教育が始まることもあり、流暢に話せる人が多いです。
また、ネパール語と日本語の語順が似ているため、ネパールの人にとって日本語は勉強しやすい言語だといわれています。
信仰されている宗教は、約8割がヒンドゥー教で、1割が仏教、残りがそのほかの宗教となっています。
仏教徒の場合は特に大きな祭りはありませんが、ヒンドゥー教では日本でいうと10~11月頃に最大の祭りである「ダサイン」が行われます(開催日はヒンドゥー教の暦によって、毎年前後します)。
この時期に、一時帰国のサポートが必要になることがあるでしょう。
ネパールでは土曜日のみが休みであるなど、休みは日本と比べると少ないです。
勤勉な人が多いといわれる一方、平均年収は約42万円。
平均年収に対して物価が高く、経済的に苦しい状況も見られます。
そのような経済的な背景や、英語が堪能な国民性から、海外に出稼ぎに行く人が非常に多いのもネパールの特徴です。
人口の約13%、およそ400万人以上がネパール国外で仕事をしています。
ネパール人の性格や価値観は?国民性を知ろう
先述のとおり、ネパールは積極的に海外に働きに出る人が多く、近年は治安の良さから日本を出稼ぎ先に選ぶ人が増えています。
日本語とネパール語は語順が似ているため習得しやすいことから、ネパール国内には多くの日本語学習センターがあり、学ぶ環境も整備されています。
規則やルールも大切にしており、日本人と生活スタイルも似ているので、日本の生活に馴染みやすいといえるでしょう。
家族を大切にし、年配者を敬う文化も根付いており、仕事に対して非常に勤勉な国民性といわれています。
ただ、時間にややルーズな一面もあるので、仕事の締め切りがある場合は早めに声をかけるなど、サポートをすると良いでしょう。
宗教の面では、ヒンドゥー教の人は牛肉や豚肉(または肉全般)が食べられない・一度人が口を付けたものは食べられないといった禁忌があることにも注意が必要です。
国民性やコミュニケーションのコツについて、インドネシアやフィリピン、ベトナム、ミャンマーもご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
タイの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
ミャンマーの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
ベトナムの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
フィリピンの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
インドネシアの国民性とは?性格やコミュニケーションのコツを紹介!
ネパール出身のスタッフとうまく仕事を進めるために
ネパールの人は日本の仕事に対して、「労働環境が良い」「難しい資格を持たなくても収入が得られる」「高収入である」といったイメージを持っているといわれています。
そんなネパール出身のスタッフと円滑に仕事をするには、コミュニケーションで意識したいことが3つあります。
ネパール人スタッフと一緒に働き始める前に、社内で共有しておくと良いでしょう。
①文化の違いを理解・共有する
1つ目は、文化の違いを理解し、共有することです。
先に少し触れましたが、例えばヒンドゥー教であれば、基本的に牛肉や豚肉(または肉全般)を食べなかったり、人が口を付けたものは食べられないため、食事に誘う際に気を付ける必要があるでしょう。
なかには飲酒を好ましくないものとする価値観もあります。
一緒に行く飲食店を選ぶ際には、食べられる料理はあるか、また牛肉や豚肉由来の原料が含まれる調味料が使われていないかなど、事前に確認しておくと安心です。
このほかにも、左手は不浄のものとされているため、握手や物の受け渡しの際には右手で行うようにしたほうが良いなど、注意したい点があります。
また、ネパールで15日間に渡って行われるヒンドゥー教のお祭り「ダサイン」は、家族でお祝いする行事です。
国民の休日になっている期間もあり、学校や会社も長期で休みになることが多いため、日本のお盆やお正月のように家族の元に帰省する人が多いです。
何日間の休みが必要か、早めに確認しておきましょう。
このような文化の違いを調べておき、スタッフ全員が把握しておくことが大切です。
②わかりやすい日本語で話す
2つ目は、わかりやすい日本語を使うことです。
ネパール出身のスタッフに限りませんが、日本語の専門用語や方言、略語は非常に難しいため、できるだけ使わないほうが良いでしょう。
日本特有の表現である和製英語は、外国人には伝わらないので特に注意したい表現です。
例えば和製英語には、次のようなものがあります。
和製英語 | 英語 |
---|---|
ノートパソコン | ラップトップ |
タッチパネル | タッチスクリーン |
コンセント | アウトレット |
ホチキス | ステープラー |
また、ネパールの人はすぐ「はい」と返事をするそうです。
たとえ同意の意志がなくても、瞬間的に「はい」と答えてしまうことがあるため、「はい」で回答できる質問は、なるべく避けることをおすすめします。
③人の前で叱責しない
3つ目は、指導方法に気を付けることです。
ネパールの人は、複数の人の前で叱責されたり、大声で注意されたりすることをとても嫌がります。
指導をする際は、本人だけを別室に呼んで話をするといった配慮が必要です。
まとめ:勤勉なネパール人の国民性。日本語の習得が早い一面も
ネパールは四季もある、日本に似た特色をもつ国です。
公用語が日本語と似ているため、日本語の習得が早いといわれています。
また、英語教育も小さな頃から行うため、英語が得意な人も多いです。
国外で出稼ぎをする人は珍しくなく、近年は治安の良さや仕事内容と賃金の良さなどから、日本で働きたいと思うネパール人が増えています。
ネパール人の雇用形態としては、特定技能があります。
一定の技能や日本語能力を持っていることが必要条件の在留資格なので、即戦力が欲しい企業様はぜひご検討ください。
日本人向け外国人共生講座「ネパールを知る」を開催!
JACでは「外国人スタッフと円滑に仕事を進めるために理解しよう!」を目的に「外国人共生講座」を開催しています。
第5回目となる2024年1月18日の外国人共生講座は、「外国人共生講座(ネパール)」(講師:スベディ ウッダブ氏)。
ネパールの歴史や国民性、働き方の特徴などの紹介に加え、実際にネパール人を受け入れる際の注意やポイントなどを解説しました。
参加企業様からは、ネパール人の日本のイメージやネパール人のライフスタイル、出稼ぎに来るネパール人に必要な手続きなどに関するご質問をいただきました。
Q:ネパール国/ネパール人目線の日本に対するイメージは?
→日本人は優しい。女性も男性と同じ給与がもらえるといったイメージ。
Q:ダサインの期間のお休みについて知りたい
→お休みを取りたいと思っているネパール人が多い。お休みは1~2日程度。
Q:ネパール人はどんな仕事が向いていると思うか
→仕事の向き不向きは人それぞれだが、特にネパール人は勉強が早く、助け合いの精神が強い人々が多い。
それに伴い、学びながら助け合いやチームワークが必要な仕事がネパール人として好ましいと感じる。
Q:ネパール出国時のMWWF*について、特定技能・技能実習のいずれでも加入が必要か
→技能実習生、特定技能では、ネパール出国時のMWWF手続きが必須。
*海外労働保険・海外労働者社会福祉基金(Migrant Worker's Welfare Fund)のこと。ネパール側で行う手続き。
セミナー動画や資料、質問への回答等、「外国人共生講座見逃し配信・資料」からご覧いただけます。
参加できなかった方は、ぜひご覧ください。
講座に関しては、次のような感想をいただいています。
- 今までネパールのことをあまり知らなかったので、概要が把握できた。ネパールご出身の方が講師を務められた点もよかった。
- 講師の方がわかりやすく丁寧に説明され、ネパール人材に希望が持てた。
ネパール人共生講座のほか、インドネシア、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、タイに関する講座を不定期に開催しています。
終了したセミナーは、セミナー動画も公開しています。
上記の国からの特定技能外国人の受入れを検討中の企業様は、ぜひチェックしてください。
今後も、皆さまのニーズに応じてお役に立つセミナーを開催してまいります!
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建設業界で特定技能外国人の受入れをお考えの企業様は、JACにお気軽にご相談ください!
※この記事は2024年2月の情報で作成しています。
私が記事を書きました!
一般社団法人 建設技能人材機構(JAC) 管理部(兼)調査研究部 主任
加納 素子
かのう もとこ
愛知県出身。
広報・調査研究業務を担当し、SNSの中の人。
SNSでは、日本を好きになってほしい、日本から世界へ建設の魅力を伝えたい、世界から選ばれる日本の建設業でありつづけるためにという思いをもって日々更新中。
また、アジア諸国における技能評価試験の実施可能性などの調査業務に従事し、各国の現地機関とのヒアリングを行っている。