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レポート
2025/06/16
日本人従業員向け「外国人共生講座2025」異文化理解講座(1) 開催レポート
外国人材とのコミュニケーション、すれ違っていませんか？
JACでは、2025年5月から全6回の日本人従業員向け外国人共生講座を開催しています。
この講座は、2024年度に大変ご好評をいただきました「やさしい日本語講座」をさらにブラッシュアップし、現場に近い皆さまの声を反映して、プログラムを組み立てております。
2025年5月15日に第1回目の「異文化理解講座(1)」を開催しました。
講座の様子をレポートします。
異文化を理解する
2025年５月15日（木）に「異文化理解講座(1)」を開催し、280名の方にご参加いただきました。
本講座は、（株）ORJの白石依子講師が担当いたしました。
まず最初に、異文化についての話がありました。
価値観について日本人との違いを休暇を例にとって、解説がありました。
白石講師によると、「異文化を理解する」とは、
「文化には目に見える部分と見えない部分があり、見えない部分には理由があります。
見えない部分を知ろうとすることが異文化理解の一歩目です。」とのことです。
文化の違いによるよくあるトラブルの例がいくつか紹介されました。
その中で、「香水などの嗜好」はとても分かりやすい事例でした。
日本人はほんのり香る程度の香水を好みますが、海外の方はしっかりと香りが残る香水を好むので、香水の匂いによるちょっとしたトラブルが想像できました。
香水がきついな・・・と思ったときに、「香水は控えめに」と伝えることで、価値観の違いをお互いに理解し、解決策が見いだせるのではないかと感じました。
また、今回の講座にスペシャルゲストとして登壇した外国人就労者の二人は、「（日本人が）私たちの行動に違和感を感じたときは、そのことを伝えてほしい」と、話していました。
そして、外国人が日本人と働いていて、理解できないことの解説がありました。
- 納得しないと行動には移せないので、怒られる（または注意される）理由を教えとほしい。
- 日本人は細かいところにこだわる。母国では「そこまできにしなくてもいい」と思うこともある。
- 細かい点やつまらないルールに重点が置かれていることが多い。
- ルールを守ることの大切さはわかるが、日本人も守っていない。
みなさんは、思い当たる節はありませんか？
わからないのに「わかった」という理由
分からないのに『分かった』と言うのはなぜか？
何度も聞くことで会社に迷惑をかけることを恐れる、分からなくても怒られると思う、恥ずかしい、早く終わらせたい、日本語の問題といった理由があげられました。
確かに、「わかりません」と言って、また指示されても指示の内容がわからないときは、わかりませんよね。
逆の立場になって考えると、とてもわかります。
なので、自分が別の国で違う言語で指示されたら・・・と少し、立ち止まって考えてみましょう。
自然とやさしい日本語＝伝わりやすい言葉で話すようになると思います。
異文化理解への取組み
そして、最後に異文化コミュニケーションの例として、外国人にとってうれしかったことや、言葉が伝わらなくてもみんなで楽しめる社内での取り組み事例の紹介がありました。
- 重要なイベントの際に一日特別休暇を設定してもらった。
- 旧正月（ベトナム・中国）
- クリスマス（フィリピン）
- 断食明けのお祭り（イスラム教）
- ベトナム料理の仕出し弁当屋さんを見つけてくれた。
- 食堂で、豚肉が入っているメニューにラベルを表示してくれるようになった。
- スポーツ大会・スポーツ観戦・カラオケ大会が楽しかった。
今回も大変、為になる講座でした。
見えないところに文化の違いがあり、相手の意見を聞き、自分の意見も伝える。
そうすることが、異文化理解の第一歩ということでした。
アンケートにて多くの方にご要望をいただきましたので、本講座へのご質問・ご回答の一部をもとに作成したQ＆A集をご用意しました。
ぜひ、異文化理解の補足として資料や動画とともにお役立てください。
「外国人共生講座2025」見逃し配信・資料など
JACでは、2025年度は、全6回で日本人従業員向け「外国人共生講座」を開講しています。
「異文化理解」を皮切りに「やさしい日本語」「生活 / 交通指導」の3つのテーマで、外国人材との共生に必要な知識と対応力を身につけていただける内容となっています。
講座内では、ライブ配信ならではの双方向のコミュニケーションを心がけております。
質問タイムもありますので、ぜひ、ご参加ください！
日本人従業員向け「外国人共生講座2025」
お問合せ：(株)ORJ 担当：三浦
e-mail:
Tel:
090-3150-0562
