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日本人従業員向け「外国人共生講座2026」異文化理解講座① インドネシアとイスラム教編 開催レポート
私が記事を書きました!

(一社)建設技能人材機構(JAC)
調査研究部 主任 / 管理部 / 広報部
加納 素子
(かのう もとこ)
JACでは、2026年5月から全6回の日本人従業員向け外国人共生講座を開催しています。
本講座は、2025年度にご好評をいただいた「外国人共生講座」をさらにブラッシュアップし、現場に近い皆さまの声を反映してプログラムを組み立てております。
2026年5月21日(木)に第1回目の「異文化理解講座① インドネシアとイスラム教」を会場・オンラインのハイブリッド形式で開催しました。
講師は(株)BREXA CrossBorderの白石氏が務め、インドネシアで約10年にわたり日本への送り出しに携わってきた荒木氏と、来日9年でインドネシア人就労者の支援に取り組むマリサさんがゲストとして登壇しました。
異文化理解の「基本のき」
まず白石氏から、異文化理解の入口となる「氷山モデル」の解説がありました。
外国人の行動に違和感を覚えることがあっても、その根底には価値観や道徳など「見えない部分」があります。
「見えない部分には理由がある。知ろうとすることが異文化理解の第一歩」とのことです。
そして、文化の溝を埋めるキーワードとして「アサーティブ・コミュニケーション(相互尊重)」を教えていただきました。
相手の価値観を尊重しつつ、自分にとって大切なことは言葉ではっきりと伝えること。
「察する」「空気を読んでもらう」ではなく、言葉で伝えるコミュニケーションが大切です。
ヒジャブを着用している方に「暑いから取っちゃいなよ」と言ったり、お酒を飲まない方に「神様が見てないから飲んじゃえば」と軽い気持ちで言ったりすることが、相手の「見えない文化」を深く傷つける行為になるという具体的な例も挙げられました。
「違いがあるからこそ、伝え方が大切。」をテーマにした啓発ポスターもご用意いただきました。
「空気を読んで」はNG、人前で叱らない、国籍・文化・宗教をからかわないという3つのポイントを、現場で起こりがちなシーンのイラストとともに紹介しています。
ポスター「違いがあるからこそ、伝え方が大切。」
インドネシア人とチームで働く
続いて、インドネシアで送り出しに長年携わってきた荒木氏から、現場で使えるポイントをご紹介いただきました。
まず、日常のコミュニケーションについてです。
相手の話を最後まで聞くこと、「ご飯食べた?」などの声かけで話しやすい関係を作ること、人前で注意しないこと(「恥」を非常に気にするため)が基本です。
指示が伝わったか確認する際は「分かりましたか?」と聞くだけでは不十分で、重要なことはリピートさせる「リピート確認」が有効のようです。
そして、インドネシアの方は、ほぼ全員がSNSを利用しているというほどSNSが浸透しています。
SNSでの個人情報や企業情報の取り扱いについては出国前教育でも指導があるとのことですが、来日後も引き続き注意を向けていただく必要があるかもしれません。
また、インドネシアは高卒の方がほとんどで、母国でキャリアを積むイメージが持てない中で来日する方が多いとのこと。
日本でスキルを伸ばせる環境や資格取得手当の情報を提供することがモチベーションアップにつながりやすいようです。
そして、企業からの相談として多いのは「宗教への対応」についてです。
受講者からの質問でも、宗教に関する内容が多く寄せられました。
「採用段階で条件を事前に明示しておけば、入国後のミスマッチはほぼありません。宗教的な配慮不足で退職するケースもほぼない」とのことで、過度な心配は不要だということを教えていただきました。
シャイな方が多いため、初期段階は日本側から積極的にコミュニケーションを取ることが大切だといいます。
インドネシア人として日本で働く
後半は、マリサさんが外国人就労者の視点から語ってくれました。
日本は報連相や早めの段取りを重視するのに対し、インドネシアは後から修正する柔軟な考え方が主流です。
違いを理解した上で、言葉ではっきり伝え合うことが円滑な職場づくりにつながるとのことです。
宗教的配慮については、こんな言葉が印象的でした。
「私たちは日本の環境がインドネシアと違うことを理解した上で来ています。過度な配慮によって他の社員が我慢する状況は望んでいません。合理的な範囲の対応で十分です」。
そして「シャイな方が多いので、やさしい日本語でゆっくり笑顔で話しかけてもらえるとみんな喜びます」という言葉で、ゲストコーナーは締めくくられました。
JACでは、日本人従業員向けに「外国人共生講座」を開講しています。
異文化理解や外国人に伝わりやすい「やさしい日本語」のことなど、外国人材との共生に必要な知識と対応力を身につけていただける内容です。
質問タイムも設けておりますので、ぜひご参加ください!
講座の詳細は、下記の「外国人共生講座」 のページからご覧いただけます。
過去講座の見逃し配信・資料、講座で挙げられたQAについても公開中です。
日本人従業員向け「外国人共生講座」
この講座の運営は、(株)BREXA CrossBorderに委託しております。
本記事は、2026年5月21日(木)に開催した日本人従業員向け「外国人共生講座2026」の「異文化理解講座① ーインドネシアとイスラム教ー」の開催レポートです。
セミナー動画
セミナー資料
セミナー資料_異文化理解講座(1)インドネシアとイスラム教編260521.pdf
Q&A_異文化理解講座(1)インドネシアとイスラム教編260521.pdf
外国人従業員と働く際のコミュニケーションの秘訣.pdf
この記事を書いた人





